AIチップ 2020 2 2
書名 週刊エコノミスト 2020 2/4
「AIチップで沸騰 半導体」
出版社 毎日新聞出版
「ソフトウェアに本気で取り組む人たちは、
自分でハードウェアを作りたくなる」(アラン・ケイ)
AIコンピューターを作る時に、
インテルのCPUをかき集める必要があるか。
そんなことをするのは、もったいない。
そもそも、オーバースペックである。
AIの深層学習(ディープラーニング)は、
掛け算と足し算の連続であるので、
インテルのCPUのような「何でもできる汎用CPU」は不要です。
もっとシンプルなCPUが欲しい。
探してみると、ちょうどよいのがあった。
それが「GPU」というチップです。
GPUというのは、パソコンで3Dゲームをする時に使う、
グラフィックチップのことで、
掛け算と足し算という単純作業には、ちょうどよい。
ところが、大きな問題がありました。
GPUは電力消費量が大きく、高熱が発生します。
市販のグラフィックチップには、
CPUよりも強力な電動ファンがついていて強力に冷却しています。
そもそも、GPUはゲームをするために作られていて、
AIをするためには作られていないので、無駄が多いかもしれません。
だったら、AI専用のチップを作ればよい。
かくして、グーグルもアップルもアマゾンもフェイスブックも、
自家製のAIチップを作ることになった。
やはり、ソフトウェアに本気で取り組む人たちは、
自分でハードウェアを作りたくなるのでしょう。